生き神|エンディングまとめ

第20章 ヨリ

条件エンディング名
19章の儀式に成功するヨリ
行灯を持って案内するサイロウ

…案内できるのはここまでだ。ここから先は、おまえたちだけで行け。

……

…いいか。今だけは立ち止まらず、振り返らず、真っすぐに山を抜けろ。

…うん。

おまえもだ。…頼んだぞ。

ああ。

…サイロウはいま、どんな顔をしているんだろう。

サイロウに触れようとするヨリ

あ……

触れればいつも温かかったサイロウの手からは、もう温かさも冷たさも感じることができなかった。

あの儀式で、サイロウは縁を切るのだといった。

きっと、神楽面がなければ… 私はもう姿を見ることさえできないのだろう。

サイロウに抱きつくヨリ

…ヨリ。

ここを無事に抜けたら、振り返っていい。立ち止まってもいい。

疲れたら、休め。

うん……

……

…おまえは使命を果たすために生きてきたと言ったな。この地で生きた十と幾年は、確かにそうだったろう。だが…

おまえは決して、そのために生まれたわけではない。

…!!

それを、忘れるな。

……うん。

…これは、おまえにとって人生最大の選択ではきっとないよ。これからは、自分の道を生きるんだ。

…うん。

ずっとずっと、一緒にいた。誰よりも、そばにいてくれた。

サイロウ…

…いままで、ずっと、ありがとう。

……

…おれはこの地から、おまえたちの息災を祈ろう。

神楽面をとるサイロウ

ヨリ。

どうか… 元気でやれ。

フラッシュバック

……!

空の背景

…抜けたか……

日が、昇り始めている。

どれほどあの闇の中を歩いただろうか… それは永遠にも一瞬にも感じられた。

あれは… 大きな街道が見えている。

それほどの疲労は感じられないが… どうやらずいぶん遠くまで歩いてきたようだ。

ふと、どこかから微かに柑橘が香る。…地主神からの餞別(せんべつ)、ということだろうか。

結局、どこまでがあの神の思うままであったのかは俺には分からない。

座り込むヨリと旅人

はあ…… はあ……っ。

……大丈夫か。

今までまともに自分の足で歩いてこなかったのだろう。…よく歩いたほうだ。

町までまだ少しありそうだが、一旦休憩しよう。

…うん……

……そういえば。

名はどうするんだ?

名……

ああ、好きに名乗るといい。

ふと、少女が後ろを振り向いた。

少女の視線を追い背後を見ると、そこにはもはや自分たちが通ったはずの道はなく… ただ高く、美しい山があるだけだった。

決意したヨリの横顔

変わらないよ。

…そうか。

きっともう、あの地に生き神は生まれない。なぜかその時、そう確信した。

…さて、そろそろ行こう。

手を繋ぐヨリと旅人

歩けるか、ヨリ。

うん、大丈夫。

わたしはちゃんと、歩けるよ。

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